Keiseihhh

チャーリーのKeiseihhhのレビュー・感想・評価

チャーリー(1992年製作の映画)
3.7
チャーリー。言わずと知れた喜劇王チャールズ・チャップリンの伝記的映画。僕はこの映画が作られた時、幼心にいい印象は持っていなかった。ただのオマージュにしてもリスペクトにしても、今この時期にチャップリンの映画を作ってどうするのだ?と。だがしかしあるシーンでその気持ちは覆される。そのシーン。ヒトラーをモデルにした映画「独裁者」を作ろうとしたチャップリンにハリウッドのお偉方が言う。「ファシストの独裁者をモデルにした映画なんて誰が観たがる?」それに抗うチャーリーは、筋道立てて説得していたのにも関わらず感情を激しく震わせ叫ぶ。「僕が観たいんだ!」と。正直このシーンのためだけにでも観ていい映画。話は交差するがまさにこの映画は僕が思っていた「今時チャップリンの映画なんて誰が観たがる?」へ向けて監督リチャード・アッテンボローが「僕が観たいんだ!」と叫んだ映画と言えるかもしれない。よって高評の3.7ポイント。おめでとう。チャーリー。
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