Xavier

チャーリーのXavierのレビュー・感想・評価

チャーリー(1992年製作の映画)
2.0
チャップリンがこの作品を観たら、なんて言うんだろうなぁ…
1963年チャーリー・チャップリン72歳
チャーリーは、自伝の出版にあたり、編集者ジョージ・ヘイデンの取材を、自宅のあるスイスで受けていた。自身の生涯についてあやふやな所をジョージが尋ね、チャーリーが過去を振り返り質問に答えていく…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
このDVDの特典でも語られている事なのだが、監督をはじめ多くの人達は、チャーリー・チャップリンという人物を演じられる俳優などいないと思っていたらしい。それほど彼は"スペシャル"な存在だ
ほとほと困っているときに、監督の目の前に現れたのは、まだ無名だったロバート・ダウニーJr.だった。自信満々で現れた彼は
"チャップリンで僕は有名になります"と言ったらしい。
彼は、猛特訓の末チャップリンの歩き方から話し方など完璧にマスターした。
確かに彼の演技は素晴らしかった。
演技はね…
この作品致命的に話が面白くない。
史実を基に作られているので、仕方がないのかもしれないが、それでも酷いかな
この作品で1番目立っていることは、個人的な意見だが、多くの女性との結婚や別れの話だ。
ゲスな言い方をすれば、チャップリンの女たらしの部分だけにスポットが当たっている感じしかしない。
母親が精神を病み、長くチャップリンと会えなかった事や、仲が良かった兄が俳優を辞めマネージャーになるのだが、作品に対しての考え方の違いから溝が出来てしまうことなどは、アッサリと描かれている。
そんな話に終始し、ラストだけいい感じで纏めようとする所が好きじゃない。
ある時代を切り取って、そこを深く描いた方が良かったんじゃないかなぁ。

ダグラス・フェアバンクスとの友情も描いて欲しかったなぁ…

この作品、何気に豪華な俳優が出てるんですよ。

アンソニー・ホプキンス、ケヴィン・クライン、ダイアン・レイン、ジェームズ
ウッズに、ミラ・ジョヴォヴィッチ(!)などetc.

う~ん、なんて勿体ない。
大好きなチャーリー・チャップリンの伝記映画だったので期待したんだけど、個人的には嵌まらなかったなぁ…
Xavier

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