ヘラルドスクエア

チャーリーのヘラルドスクエアのレビュー・感想・評価

チャーリー(1992年製作の映画)
1.8
これ以上ないレジェンドを題材にして、これはあまりにももったいない出来。
映画として何を表現したいのか全く伝わってきませんでした。
特に『独裁者』のくだりは犯罪級の酷さ。
名作をズタズタにしてくれました。
ダイアン レインさんだけが一人輝いていましたが。

チャップリンの人生があまりに波瀾万丈で、情報量多すぎなので、生涯をこの尺でまとめようというのが土台無理な話。
結果、箇条書きの年表を何とか追うにとどまってしまいました。いや、年表さえも追えていません。
すっ飛ばし過ぎて、チャップリンの偉大さが伝わらない。そればかりかチャップリンも含めて登場人物の誰ひとりとして人間が描けていません。
この映画でチャプリンのまわりを通り過ぎていった人々は、誰も彼も規格外のスターや大人物ばかり。
それなのにこの描き方はモブキャラにしか見えない扱いです。ホントやめてほしい…。

ところで、モブ扱い全開のフーバーFBI長官と会食したシーンは本当なんでしょうか。
本作ではここでコミュニストとして目を付けられたってことなんですけど…。
ちゃんと自伝に書いてあるんでしょうか。
なんかモヤります。