淡々と半生を振り返る自伝そのものな映画なのだけど、なにせチャップリンの半生ですから、余計な味付けなくとも十分ドラマチックだし、感動的。『ガンジー』然り、その慎ましいスタンスにアッテンボローの味を感じます。
加えて、美術がめちゃくちゃ豪華。ハリウッド黎明期の雰囲気が圧倒的な迫力で楽しめます。さほど重要そうではないカットでも手を抜かない全身全霊っぷりは笑っちゃうほど。
素朴な自叙伝が、無理矢理なドラマ演出ではなく、圧倒的な美術でもって実在感を演出している映画。その実在感の中心は、やはりロバート・ダウニー・Jrの名演!