少林虎鶴拳を配信している動画配信サービス

『少林虎鶴拳』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

少林虎鶴拳
動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『少林虎鶴拳』に投稿された感想・評価

tak

takの感想・評価

3.3
清朝末期、少林寺の焼き討ちから物語は始まる。主人公洪煕官(チェン・カンタイ)を始めとする少林寺の弟子達は焼き討ちから逃れたのだが、 師匠はロー・リエ演ずる白眉道人(「キル・ビル」に登場してたカンフーの師匠パイ・メイのモデル)に殺されてしまう。追っ手に仲間も殺された洪煕官は復讐を誓う。この主人公は少林寺英雄の一人で、虎形拳の使い手。主人公を逃がす為に犠牲になる弟子の一人を演じているのは、「キル・ビル」でパイ・メイを演じたゴードン・リュー。

紅船と呼ばれる旅回りの劇団に身を隠した彼ら は、復讐の機会を伺うのだった。その間に洪煕官は鶴形拳の達人である女性を妻(後に詠春拳の祖となる方詠春)とする。この二人の初夜の場面が面白い。股の力がとても強い妻に対して腕ずくで足を開かせようとしたり、あきらめて寝室の外で寝たり、とコミカルな場面が続く。方詠春を演ずるのはジャッキー・チェンの「ヤング・マスター」にも出演していたリリー・リー。なかなか気丈で美しい。 妻は仇を討つために、自分の鶴形拳を学ぶべきと諭すが、主人公は他派のカンフーは学べないと頑なに虎形拳を極めようとする。

やがて二人の間には息子が生まれる。母親の鶴形拳を仕込まれる彼は、「女のカンフーを習ってるヤツ」と友達にバカにされたりしている。男の子に「幽幻道士」のテンテン(懐)のような髪型させてるのが原因だろ!とツッコミいれたくなるのをグッと堪える私。

父親洪煕官は仇パイ・メイにいよいよ挑む。白眉道人は老人とはとても思えぬ血色のよさ(笑)。年老いても衰えぬその腕前で、洪煕官は逃げ帰る。銅人形を相手にした修行の末、再び白眉道人に挑むが逆に殺されてしまう。原題ではタイトルロールである主人公が姿を消した後は、息子洪文定の出番。このあたりからコミックカンフー的な軽い描写が目立ち始める。彼は父親の虎拳と母の鶴拳をミックスした技で仇討ちを果たすのだった。少林寺の師匠の仇討ちが、世代も変わって親の仇討ちになる大河ドラマ的な物語だ。

残酷描写は控えめだが、白眉道人の急所を身体の中で移動させる技は他の作品では見られない独特の面白さ。特に股間で相手の蹴りを受けとめてそのまま後ろに引きずる技は、「ありえん!」と笑いながらも本編で三度も見せつけられると素直に感動してしまう。

少林寺の英雄物語としても面白い本作。この映画の間接的続編が「続・少林虎鶴拳 邪教逆襲(洪文定三破白蓮教)」。こちらは、再びロー・リエが白眉道人を演じ、洪文定と戦うお話。観たい。
JAmmyWAng

JAmmyWAngの感想・評価

4.0
ロー・リエ演じる白眉道人のチートっぷりと、その尋常ならざる佇まいによる驚愕のコンテンツ的推進力を根底に、世代交代を経た仇討ちという重層的な大河ストーリーをドラマチックに展開させながら、人の信念としての鶴形拳と虎形拳が単なる形象性を超越し、愛の下で反発し融和していくという有り様を見せられてしまったので僕はもうそれでいいんですけど、もしも息子の修行描写をもっと丁寧に作り込んでいたら正真正銘の大傑作だったと思うのです。

しかしながらその粗雑さというか、何かが明らかに欠如している感じがまた味わい深いというような、この時代の香港台湾カンフー映画に対する歪んだ愛情が確実に私の中に存在しておりまして、今作で言えば「大傑作ではない事もそれはそれで逆にイイ」というような至極面倒臭い感慨を抱いているのもまた事実であるという、ノミと同類の低脳ド腐れ田吾作野郎でございますよろしくお願い致します。

対白眉道人戦においては、先達諸兄が満を持して金的を狙いながらもことごとく返り討ちに合っていくという定型をシリアスに繰り返すワケなんですが、そうした「金的攻撃=死亡フラグ」という常軌を逸した関係性を躊躇なく構築していくその姿勢が、明らかに映像的な強度となって立ち現れているこの素晴らしい勢いに、私はドゥルーズ=ガタリの〈速くあれ、たとえ場を動かぬときでも!〉という言葉を思い起こさずにはいられないのであります。

つまりこの勢いこそは〈運動は外延的であり、速度は内包(強度)的なのである〉、そして〈速度とは絶対的性格である〉という言説の体現なのであって、明らかに後の『ドラゴン太極拳』の原型となっている今作の、白眉道人の気功による〈ぴょ~~ん〉という奇天烈な効果音までもが絶対的な性格を内包していて、〈ぴょ~~ん〉がそうした強度としての精神性を獲得しているという信じ難い現実に、とにかく頭の中で〈ぴょ~~ん〉が速度を持って鳴り響いている状態であります。
顔タ

顔タの感想・評価

3.8
新婚初夜にチェンカンタイがリリーリーの股を力づくで開けようとするシーン笑った。

『少林虎鶴拳』に似ている作品

新・少林寺伝説

上映日:

2021年11月12日

製作国:

上映時間:

94分

ジャンル:

3.7

あらすじ

清朝の時代―。少林寺一派は朝廷と対立し、危機感を抱いた朝廷は少林寺内部の裏切者を使いハン・カーロ(ジェット・リー)の一族を惨殺。少林寺最強の使い手であるハン・カーロは一人生き残った一人息子…

>>続きを読む

少林寺三十六房

製作国:

上映時間:

117分

ジャンル:

3.7

あらすじ

清の時代、父と友人を殺された青年、リュー・ユウダは武術の総本山・少林寺へたどりつき、サンダの僧名を授かる。35の修行房で辛く激しい特訓を受けたサンダは、長い月日の末、全ての修行房を突破する…

>>続きを読む

少林寺木人拳

上映日:

1981年02月21日

製作国:

上映時間:

100分
3.5

あらすじ

何者かに父親を殺され、その復讐を誓いながら少林寺で修行する口のきけない青年イーロン。ある日、彼は洞窟で鎖に繋がれた男と出会い、拳法の奥義を学んでいく。やがて少林寺下山のための試練“木人路”…

>>続きを読む