ぽち

ドルフ・ラングレン in エリミネイト・ソルジャーのぽちのレビュー・感想・評価

2.5
いかにもドルフらしい作品で、映画の内容を楽しむより、ドルフの役者としての立ち位置が如実に出ていて感慨深い。

ストーリーが凝りすぎて理解できないレベルであるのが最大のマイナス。多分脚本家は練りに練った内容で自信満々なのだろうが、決定的に説明不足。

そして、それを演出した監督も、自分ではハッキリ理解しているのだが、初見の人がどう理解するかまでは考えが及んでいない。
一回見ただけで登場人物の関係が理解できる人は少ないだろう。

おまけにハードボイルドを狙ったため、セリフがカッコつけすぎでこれも説明不足の一因。

すごいシステムのダイダロスという設定なのだが、一瞬写るZipディスクがあまりに懐かしく時代を感じさせる。

ストーリーは流して観て、IQ160とまで言われ身体にも恵まれた才能豊かで超人的な人間でも、運に左右されるんだなぁ・・・と哀愁を楽しむ作品だろう。


余談。
ドルフ・ラングレン。wikiによれば

「軍務経験者であり、スウェーデン軍の海岸猟兵(kustjägare)出身である。スウェーデン王立工科大学、シドニー大学、ワシントン州立大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)で数学、物理学、化学を学んだ。シドニー大学では修士を取得。フルブライト奨学金を得てMITに進んだ。上記の留学により、母国語であるスウェーデン語のほかに英語、ドイツ語、フランス語、日本語を使いこなし、さらには知能指数が160であるとも言われているが、それらについては本人は否定している。」

加え、空手、ボクシングでも功績を残していて身体能力も凡人の比ではない。

まるで「ツインズ」でシュワちゃんが演じた弟役のように、遺伝子操作されてできた天才じゃないかと思えるほどの才能だ。

で、これほどの人でもアクションスターとしてはてっぺんに行けないという所が、人間の人生を物語っている。

スタローン、シュワちゃんももちろん才能豊かなのだろうが、これほどではない。でも彼らほど売れなかったところがラングレンの立ち位置というか、彼らしい。

この言っては悪いが「ショボさ」がラングレンの魅力の一つであると思っているのは、私だけだろうか?
ぽち

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