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ブッチャー・ボーイのpauhのネタバレレビュー・内容・結末

ブッチャー・ボーイ(1997年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

清々しいくらいの悪ガキ具合で、手に負えない程の暴走機関車っぷりながら、どんな悲劇が起ころうとその勢いを失わないのが返って元気が貰え、不思議と憎めず面白かったです。
冒頭の健康的な悪ガキっぷりもニコイチさが楽しそうで、やんちゃな青春が楽しそうでした。
ただ母の自殺から始まり、施設への入所や父親の病死、親友の裏切りなど悲劇的な展開の多さには同情してしまいました。
そんな悲劇に立ち向かうようにどんどん過激になる主人公の姿に笑えながらも、せっせと家を護る健気さや例の立て看板での新事実だったりとちゃんと堪えてる様子には胸が痛みました。
しかしムカつくおばさんの家で大暴走し仕舞いには脱糞したり、(元)親友の学校に侵入し暴走したり、最後には全てをぶち壊したおばさんの頭を吹っ飛ばしバラバラにして埋めてしまう肝の座り具合いに、思わずスカッとする程面白かったです。
言動も子供らしく無く、蹴ってくる大人に対し石で頭をかち割る倍返しスタイルなど、大人顔負けの度胸が気持ちいいくらいでした。
最後の成長した姿を演じていたのが父親役の人だったのも地味に笑えました。
悪ガキっぷりが気持ちのいい、面白い作品でした!
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