タク

マージン・コールのタクのレビュー・感想・評価

マージン・コール(2011年製作の映画)
3.2
2008年以降の国際金融危機の引き金となった、名門投資銀行Lehman Brothersの破綻を描いた映画。金融に特段関心のない人は観る意味はなし。(教養程度にはなるかも?)

Lehmanをはじめ当時の多くの投資銀行は、サブプライムローン危機の影響による急激なモーゲージ担保証券の価値暴落で巨額の損失を抱え込んでいた。

この映画冒頭では、当時のLehman Brothersを題材に、モーゲージの価値暴落で、明日にも自社の時価総額を上回るほどの損失が発生しかねない緊迫した状況の描写から始まる。

ついぞ、すでに従業員の大量レイオフに打って出ている中、不良資産と化した大量のモーゲージの叩き売りを行う。

当時のLehmanもChapter11で破産申請する直前まで、現場ではこうした壮絶な『叩き売り』をしていたのだろうか。

Sales/Trader達が強引に売り捌いていき、売り先の投資銀行各社の担当者から電話口でボロクソに文句を言われながらも着々と取引を進めていくシーンに見応えが有った。取引が成立すると「DONE!!」って叫んでいてカッコよかった。
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