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シュザンヌの生き方のcookieのネタバレレビュー・内容・結末

シュザンヌの生き方(1963年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

ロメール監督のことを全く知らずに観た「レネットとミラベル/四つの冒険」に続き、その約20年前に制作されたモノクロの本作を「ザ・シネマ」の同監督特集にて鑑賞。

両作に共通するのは、若者の日常を会話を中心に軽いタッチで描き、大きな事件が起こるわけでもなく、登場人物の心のうちの描写に焦点を当てていること。

軽薄なギヨームが最低で、イライラしっぱなしだった😖
一方シュザンヌも、憐れだと思っていたらベルトランに思わせぶり風にしてみたり、だんだんと他の男性を品定めしている感じが見えてきたり……

幸せそうなシュザンヌを目にするまで自分の本当の気持ちに気付かず、あの犯人のこともわからずじまい。ベルトランのほろ苦い青春の1ページ。
突然終わる感じに呆気にとられたのは、私だけ?

隙を見せず、真実を見抜いていたソフィーにだけは好感が持てた。
ギヨームとベルトランに選ばれなかったのではなく、選ばなかったのはシュザンヌの方。
結局強かなのは女性。

あとで知ったのだが、本作は決まった女性や意中の女性がいながら別の女性に惑わされる男性の滑稽さを描く「六つの教訓話」シリーズの第2話だそうだ。
男女の出逢いのこういう悶々とした感じは、確かにリアリティがある。

面白味はないけれど、生真面目で勉強も頑張っている(ようでも結果が出ない)微妙なポジションの苦学生ベルトラン。
そんな彼を見ていて、何だか息苦しかった。
「レネットとミラベル…」と同じく、このスコアになるのは私の問題なんだな、きっと...🤔

フランス版「こっくりさん」が出てきた。
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