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ジュデックス
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『ジュデックス』に投稿された感想・評価

ジョルジュ・フランジュ監督によるサイレント期に活躍したルイ・フイヤード監督作品のリメイクです。クライテリオン版のBDで鑑賞。かなり確信犯的な作品で、前提知識がないと頭が???でいっぱいになると思います。

まずは前提知識なしで楽しみたい人向けのレビューです。続けて、ネタバレのコメント欄で前提知識を持った上で見たい人向けのレビューとなります。

🌟前提知識なしで楽しみたい人向けのレビュー🌟

舞台はフランス。悪徳銀行家のファヴローのもとに脅迫状が届きます。これまで欺いてきた人たちに報わなければ、仮面舞踏会の乾杯の時に死ぬだろうと。差出人はジュデックス。ジュデックスは何者か?という話です。

このファヴローと娘のジャクリーヌを中心に正義の一味のジュデックスと悪の一味のマリーがあの手この手で出し抜こうとします。

👍この映画のいいところ

この映画のいいところはとにかくクールなファッションと演出です。ジュデックスを演じるカニング・ポロックは本物のマジシャンだそうで、仮面舞踏会で見せるマジックが見事です。そして、鳥のマスクですよ!かっこいい!しかし、もっと見事なファッションは悪女のマリーを演じるフランシーヌ・ベルジェです。いろんな変装をするのですが、それがいちいちかっこいい!

もう一ついいのがジュデックスが駆使する謎の近未来ガジェットです。しかも、大して役に立っていない!😂

👎この映画のダメなところ

かなり荒唐無稽な話です。めっちゃ都合がいいんですよ。サーカス団が偶然に通りかかって助けてくれるとか。ジョルジュ・フランジュ監督はストーリーには全く興味がないのではないか?と思えるくらい訳のわからない話です。おそらくなんですが、実際にジョルジュ・フランジュ監督はストーリーに興味がありません😂

この荒唐無稽さには一応理由があって、それがこの映画が前提知識が必要な理由となっています。それでは、続けて前提知識を持った上で見たい人向けのレビューをコメント欄でどうぞ。
[鳩とオフィーリアと巨万の富と] 100点

久々の圧倒的な大傑作。ルイ・フイヤードが『ファントマ』から『レ・ヴァンピール』に進化させてきたファントマ的イメージの集大成とも言える『ジュデックス』をジョルジュ・フランジュがリメイクしたのが本作品。ジュデックスという謎の人物から送られてきた悪徳銀行家ファヴローへの殺害予告から幕を開け、サイレント映画を意識したであろう少ないセリフの中にファヴローの娘ジャクリーヌとその娘、謎めいた家政婦マリー、ファヴローの罪を被って刑務所入りした老人などの関係性を導入する。マリーたちのグループはファヴローの財産を狙っているのだが、悪事を働く彼女はイルマ・ヴェップを意識したであろう黒タイツに身を包み、絶えず何も知らないジャクリーヌを付け狙う。序盤のクライマックスは勿論、ジュデックスが鷲頭の被り物でパーティに登場して、理解不能なくらい大量の白い鳩を部屋中に撒き散らすシーンだろう。ファヴローはこのパーティで倒れた後に、ジュデックスが誰もいない廊下を一人歩くとこなんか最高すぎる。

あの手この手で奇妙な変装までしてジャクリーヌを手に入れようとするマリーたちの姿は『レ・ヴァンピール』のヴァンピール一味に重なってくるし、物静かだが雄弁な画面構成によって単純な駆け引きも魅力に満ちあふれていく。これ見よがしに「ファントマ」を読む"すっとぼけ探偵"コカンタンも何の活躍もしないかと思いきや意外な活躍を見せてくれる。

意味分からんタイミングで颯爽と登場するシルヴァ・コシナが実に素晴らしく、白タイツを履いた彼女は黒タイツのマリーと当たり前のように戦う。ツーっと滑って雨樋にぶら下がり、鬼の形相を浮かべる一連のシーんは無駄が一切ない緊迫感。そして何より、エディット・スコブの崇高なる美しさ。彼女の神々しさは番犬に守られるシーンや川に突き落とされた時のオフィーリアっぽいシーンなどで象徴的に使われている。古城に番犬って完全に『顔のない眼』だよなぁと。
sonozy

sonozyの感想・評価

5.0
Criterion Collectionが「Closet Picks」と称して、映画監督や俳優の方々に好きなBDを選んでもらう(プレゼントする)企画をやっていて、濱口竜介さんが本作を選んでいたので観てみましたが面白かった。

1916年のルイ・フイヤード監督による連続活劇映画のリメイク/オマージュ。

汚職銀行家のファヴローと執事のヴァリエールがJudex(裁判官/復讐者の意味)という署名の入った脅迫状を受け取る。

ファブローは、未亡人である娘ジャクリーヌを年老いた裕福な男性と結婚させることを決め、その発表のための覆面パーティの警備とJudexの正体を突き止めるべくコカンタンという探偵を雇う。

ファブローは、ジャクリーヌの娘の家庭教師マリーに結婚を迫っていたり、交通事故を合わせた男性を放置したりと、悪徳野郎であることが見えてくる。

覆面パーティの当日、鳥のマスクを被った男が現れ、白い鳩を何匹も出すマジックを見せる。
そして、Judexの犯行予告時間が近づくと・・・

幸薄そうなキャラのジャクリーヌ役のエディット・スコブと、魔性の女マリー役のフランシーヌ・ベルジェ、それぞれ引き込まれる美しさ。

フランシーヌ・ベルジェが黒い全身タイツのスレンダーな姿で、白い全身タイツ姿のサーカス団の曲芸師デイジー(シルヴァ・コシナ)と対決するシーンも最高。

構図、幻想的なセットデザイン、スタイリッシュなモノクロ映像の美しさ。
キャラクター設定と、予測不能で飽きさせないストーリー展開。
大満足です。

Criterion Collection「Closet Picks」
https://www.criterion.com/closet-picks
濱口竜介さんのセレクト
https://www.criterion.com/shop/collection/652-ryusuke-hamaguchi-s-closet-picks
https://youtu.be/4xQfOvRfWno

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