ガブXスカイウォーカー

レニー・ハーリン コベナント 幻魔降臨のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

3.6
《あらすじ》
名門私立高校に通う、ケイレブ(スティーヴン・ストレイト)、リード(トビー・ヘミングウェイ)、ポーグ(テイラー・キッチュ)、タイラー(チェイス・クロフォード)は超能力者であった。ある日、学校のパーティーの後で学生の死体が発見されたことをきっかけに4人の周囲で不穏な出来事が起こり始め、誰が犯人なのかお互いを疑い出す。実は事件を起こしていたのはチェイス(セバスチャン・スタン)。彼もまた超能力者で、ケイレブの魔法を奪ってパワーアップしようと、ケイレブの恋人サラ(ローラ・ラムジー)を誘拐し、挑戦してくる。バトル中にケイレブは父親の超能力を譲り受けてパワーアップし、チェイスを倒すのであった。

男子高校生の青春超能力バトル映画(高校生と言う割にはみんな20代以上に見えるけど)。
実にシンプルな内容で、見どころは超能力だ。前半は警官をからかう、女子のスカートをめくる、仲間同士の軽いいざこざなどコメディタッチで微笑ましい。とくにケイレブがトラックに衝突する寸前、自分の車を原子分解して避け、再生させるシーンは面白い。後半ではVFXとワイヤーアクションを多用し、ケイレブ対チェイスのタイマンバトルを盛り上げる。2006年時点ではなかなかの迫力である。
今作は、超能力の多用は老化すると言う設定の割に惜しみなく使いまくるのは謎だったり、倒されたチェイスの死体が発見されなかったりと続編製作を狙っているのがうかがえる。監督は当たる時は当たるレニー・ハーリン。『ダイ・ハード2』、『ディープ・ブルー』などを上とするならば、本作は中と言ったところであろう。超能力バトルが好きな人にはお薦め。