ハローダギー

新Mr.Boo!香港チョココップのハローダギーのネタバレレビュー・内容・結末

新Mr.Boo!香港チョココップ(1986年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


良かった!

冒頭からマイケル・ホイ、リッキー・ホイのみるからにずっこけ刑事コンビ。チキン弁当のチキンの量をめぐるセコい騙し合いからはじまるダメだこりゃ感がうれしい。

キャストが、香港映画ファンにとってはなかなか面白い組み合わせばかりで、得した気分になります。

まずは若きアニタ・ムイ。やはり表情が面白い。コメディ感の強さはホイ兄弟と合わさると渋滞する感もありつつも、出てくると何かやってくれそうと期待してしまいます。

そしてシベール・フーも良い。『大福星』では気が強めな役でしたが、幼い息子たちを愛するこんな感じのシベール・フーもいい。息子2人とのシーンは本当にグッときます。

ロイ・チャオも出ています。『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』や『サイクロンZ』にも出ていた懐かしい顔。

ライバル刑事には、『奇蹟ミラクル』でジャッキーのチンピラ部下役で粗暴でありながら素直な感じがわりと面白かった俳優。名前はマイケル・チャウ?でよいのかな。この俳優はコメディもできる感じで好きです。さらには‘’甥のダニーチュウ‘’フォン・ハクウォン、タイ・ポーまで出てきます!

フォン・ハクウォンとアニタ・ムイのドラえもんクイズ対決はかなりシュールで笑いました。嘘をついていないかを図る捜査の一場面(オレのグッズだと言い張るハクウォン。じゃあ、ドラえもんのポケットには何個入る?というクイズにハクウォンがええと?って考える仕草、に間髪入れずアニタ・ムイが何個か考えてる時点で間違い!無限に入るんだよ!)ではありながら、コワモテのフォン・ハクウォンがアニタ・ムイにピコピコハンマーに叩かれまくり、流石にマイケル・ホイが止めに入る感じが面白すぎました。

あちらこちらから集めたような多彩なキャスティングで、しかも役柄もみないつもと違って新鮮な印象で良かったです。

主演のマイケル・ホイは、いつもどおり無責任風ながらも、なんだかんだで心優しいし、ちゃんとしている描き方もされていて、わりと一貫したキャラクターなのが終盤につれてしみじみします。ギャグ満載ドタバタ役も良いけど、この感じもいいなと思いました。

特典映像で当時の予告編をみましたが、大福星やポリスストーリーの音楽がおそらく勝手に?使われていました。当時の雰囲気を想像すると、使われた側も『別にいいよ!』って言ってそうな気もします。

80年代90年代香港映画、まだまだ観ていきたいです。