妻の病気を機にぎくしゃくしていた夫婦が、とある事故で出会った少年との交流を通して健全な関係を取り戻していくヒューマン・ドラマ。
2021年144本目。
クリント・イーストウッドの娘、アリソン・イーストウッドの監督デビュー作です。イーストウッドの名を背負って映画界に飛び込んでいくのがどれ程プレッシャーとなることやら。
話は結構重いです。特に冒頭から前半にかけての妻の重い病と向き合えないでいる夫とそれに伴う夫婦の気まずい関係なんて生々し過ぎて本当に心が痛みます。そこから少年との関わりを通して再生していく夫婦関係は尊く美しいものですが、兎にも角にも話は重いので軽い気持ちでは観ない方がいいかもです。
とは言えいい作品でした。ケヴィン・ベーコンとマーシャ・ゲイ・ハーデンのリアルかつ繊細な演技は見事でした。