やましん

レールズ&タイズのやましんのレビュー・感想・評価

レールズ&タイズ(2007年製作の映画)
4.1
妻の病に目を背け現実逃避していた鉄道技師が、自らが関わった鉄道事故で出会った少年を家族に迎え入れることで次第に愛と絆が芽生え、心が再生していく姿を描いたヒューマン・ドラマ✨

人と不器用に接する事しかできない男トムが、仕事一筋から次第に、不治の病の妻への思いやり、孤児になった少年への父性愛に目覚めていく。

人は、自分が守らなければいけない弱きものの存在に気づいた時、強くなる、と聞いたことがあります🤔
まさに、主人公トムの心を妻メイガンと孤児の少年デイビーが立ち直らせ、そして少年デイビーも反発的だったトムと妻メイガンに心を開いていく。

人間味を取り戻す主人公トムには、ケヴィン・ベーコンが扮する。
彼はよくこういう殻に閉じこもった役を演じるけど、それがすごく似合いますね。
名作『フットルース』でも彼は鬱屈した気持ちをダンスにぶつける青年レンを演じていた😊。
今作も、まさに彼だからこそ演じられる難しい役どころ。
 
そしてクリント・イーストウッドの娘のアリソンが本作のメガホンを取っているのも注目ポイント✨

この作中には『鉄道模型』が登場するけど、模型の機関車が力強く走り出すシーンは、トムとデイジーが踏み出す人生の新しい一歩のように思えた🤗。
そんな印象的なシーンも胸に残る良作でした。

もっと注目されてもいい作品なのではないでしょうか😂
やましん

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