桃色

レールズ&タイズの桃色のレビュー・感想・評価

レールズ&タイズ(2007年製作の映画)
4.0
人生に贈り物が与えられた話。

最後、線香花火のように一瞬大きく瞬いて消えていきました。
ああ、涙が止まらなかったよ!

(ちょっとネタバレ気味です)



さて、ここに出てきた2つの母親の死。
本当の母と母と呼びたかった母をたて続けに失うデイビー。
もう彼の涙がポロポロポロと大きな雫で本当に落ちてきた。
悲しみをこんなにドップリ見せつけられたけど…なんだか気持ちは浄化されましたよ。
偉かったねの話じゃなく、こうじゃなきゃ人間じゃないよって感じのお話です。

余命宣告された妻のどうしようもない失望感。
そして愛しているからこそ現実に向き合えず仕事に没頭する夫の絶望感。
片親の母に無理心中の道連れにされる少年の絶望観。
絶望の淵にいた3人が手を取り合って家族になっていく姿はキラキラ輝いていました。
ただ…一時だけ。

だけど、いよいよのシーンで
「あなたのここにいるから」
デイビーの胸を指差して…去りゆく人の残す人への思いやり…
ああ、去り方も愛が溢れていましたよ。

いつも思いますけど、
また次の世で再開するまでにいいお土産話ができるように、残った人はしっかり人生を送らないといけません。
成長した夫のトム(ケヴィン・ベーコンは)は、デイビーの父となる覚悟で自分の人生を歩き始めます。

素敵なお話でした!

フォロワーさんのおかげで興味が湧いた作品。
みんな繋がって感動もバトンタッチ。本当にFilmarksのおかげです。

キャサリン子ちゃん
さりーちゃん
やましんさん
りんごまるちゃん
ありがとう♡
桃色

桃色