末期癌の妻メーガンから現実逃避する鉄道員トムと、母親を鉄道事故で亡くした遺族の少年デイビーの再生物語。
だらしない母親でも慕っていたデイビーは事故の腹いせに加害者トムを訪ねた所で出会ったメーガンに母親の面影を見る。
メーガンも小さな生き甲斐としてデイビーを迎え入れ世間には言えない3人の同居生活を始める。
デイビーの存在がメーガンに光をもたらし、それがトムの心を開かせていく様が丁寧に描かれ、大切な人の死を通し現実をしっかりと見つめ誤魔化しではなく正しいレールの上を歩き出そうとする姿も清く力強く感じられた。
クリント・イーストウッドの娘アリソン・イーストウッドの初監督作。
音楽には兄でジャズベーシストのカイル・イーストウッドも参加。
シナリオに唐突な繋がり部分があるのは否めないが、人間の深い部分への光の当て方が父親そっくりで、静かな余韻を感じる作品。
良かった。
監督 アリソン・イーストウッド
キャスト
ケヴィン・ベーコン
マーシャ・ゲイ・ハーデン
マイルズ・バイザー
ローラ・セロン
マリン・ヒンクル
ユージン・バード
ミッキー・レビー
マーゴ・マーティンデイル
ボニー・ルート