レビューが私で2人目って……嘘だろ?
　トップバッターの方と同じになるけど、この邦題は何なんだ?　ミステリーとかホラーを連想してしまうな。
　実際は群像ドラマ。
　とある貨物船の厨房でバイトをすることになった青年が、一人の乗組員の失踪についての様々な憶測やうわさ話を耳にするという内容。
　乗組員の失踪ということで、サスペンスかな?　と思う人もいるかもしれないけど違います。何というか、会話劇というか舞台劇のような作品。

アイビーリーグの大学院生が貨物船のコックのバイトで新学期まで乗り込むんだけど、船長のチャールズダーニング以下冴えないオッサン乗組員そうぜい5、6人？五大湖をめぐる貨物船の緊張感のなさスゴイ。退屈な毎日の繰り返しを経た従業員たちの与太話を若者が聞くだけのハナシなのにラストなんだか胸いっぱいで切なくなる。だまされちゃいけないマメット脚本でマンティーニャが監督という。VHSのパッケージの解説のようなことは一切起こらない。海洋サスペンスドラマって…五大湖だっつーの。この嘘のパッケージすらマメット節か？ロバートフォスターもいいし、全員が勝手な憶測で話す乗り損ねたアンディガルシアのエピソードも最高。4点と思ったがあまりにものハッタリハプニングに満点つけます。主人公の学生さん、バイト終わりに下船したら母親が車で迎えにきていた。とことんサイコーだなこの映画。

何？ この邦題 (笑)