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ヒトラー暗殺 ヴェアヴォルフ・ハント作戦のmhのレビュー・感想・評価

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架空のヒトラー暗殺作戦を題材にしたソ連製ミリタリーサスペンス。
舞台はウクライナ、ヴィーンヌィツャ近傍にあるヴェアヴォルフ (当時、数多く作られた総統大本営のひとつ。7月20日事件の舞台となる総統大本営とは別物。詳しくは「総統大本営」でググるといっぱいヒットする)。そこにヒトラーが来るという情報がもたらされ、レジスタンス=ソ連軍はヒトラーを暗殺するために精鋭を送り込むのだが……。
スパイ・内通者のことをWerwolf(ヴェアヴォルフ・人狼)と読んでるのかな? 戦後の占領軍に対する抵抗活動やってたのもヴェアヴォルフなので、なにがなんだかわからなくなる。
序盤はほんとうにつまらなくて、ヒトラーの入浴シーンで笑うくらいしか、やることがない。なんでそんなん入れた?
そのヒトラーの似てなさもすごい。
あと、高所から落ちるスタントを多用していた。
終盤になってようやく少し面白くなる。
ヒトラーがくるのというのは、スパイをあぶり出すためにあえて流した偽情報みたいなんだけど、実際は影武者がふたりもいて、なにがなんだかよくわかんない。
締めくくりは現代。ヴェアヴォルフの跡地におばあさんがやってきて、赤い星の襟章と花を並べる。それがいい感じなんだけど、その襟章、またしまうのはなんか変だね。
殺されるまである激しい検閲の中、次々と名作を世に送り出していた往年のソ連映画が忍ばれる。
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