パウンドケーキ

愛と呼ばれるもののパウンドケーキのレビュー・感想・評価

愛と呼ばれるもの(1993年製作の映画)
2.5
リバーのようでリバーじゃないような。
なんだか正体不明な感じの男性。歌ってる時だけ毅然となるね。
見た目はスティングに似ていってるような。
いつもの輝きを感じないのはなぜだろう。
情熱が枯れてるように見える。
歌?のためにこの作品に出演を決めたらしいけど憂鬱そうな気配が漂っている。そういう役なのか?
これじゃディカプリオに勝てないんじゃないの。
正直、魂が抜けた人みたいだ。
レビュー数も「恋のドッグファイト」の6割しかない。
サンドラ・ブロック綺麗だな。キアヌと共演の「スピード」でブレイク前か。
サマンサ・マティスは今のところ可もなく不可もなく。
せっかく可愛いのにリバーの歌を聴きながら上唇を舐めるの冷めちゃうね。いい女優ではない気がする。
実際に恋人関係になったのに盛り上がらないドラマだ。
脚本のせいか。
どうにか最後まで観ないと。

結局、リバー扮する男性の魅力が最後までわからなかった。
全然リバー・フェニックスに見えなかった。
実年齢で22歳のはずだけど40代の雰囲気だ。
トム・クルーズであればこの50倍のパワーがある。
魂を引きずって無理やり生きているように見えた。
あまりに不自然だから調べたがこの撮影時、薬物でかなりおかしかったらしい。
サマンサ・マティスと2人のシーン、サマンサは生きているがリバーは生きてるように見えない。
リバー・フェニックスが亡くなったのはこの年の10月31日だが実際はもっと早いということがわかった。突然、忽然と消えたと思っていたが違う。何があったのか。
とにかく薬物で命の火が消えている。
サマンサ・マティスは顔立ちは可愛いが表情の作り方が良くない。女優であればもっと魅力的な表情を研究したほうがいい。(今更言うか)
全体的にスレた感じがした。
彼女がこの役に抜擢されたのは歌だと思う。非常に良かった。
「ドッグファイト」のリバーの共演者リリ・テイラーの歌声は映画史に残るレベルで魅力的だったが、サマンサもとても素敵だった。
だが、結局この映画で好きだったのはサンドラ・ブロックのみで、綺麗だし可愛かった。彼女を見ていると幸せな気分になれた。
ブレイクした「スピード」を観る予定。

リバーはこの年、つまり晩年の1月に1990年から交際していた女性と破局している。それ以前から薬物の使用はあったわけで簡単に止めれるものではないだろうけど誰よりも演技の才能があったはずなのに音楽で認められたいとか、この映画の様子を見ていても気持ちがシフトしている。演技は空っぽだ。
薬物はこの業界の人間であれば珍しい話じゃない。不思議なのはなぜ演技に対して情熱が消えたのか。インディペンデント映画ばかり出演して大作、メジャー映画に関心が薄かった。
リバーに関しては全CM出演拒否の情報もある。
イーサン・ホークが言っているように「彼は最も輝く光だった」。
リバーはハリウッドに食い潰されたとイーサンはいっているが薬物依存はなぜ加速したのか。弟のホアキン・フェニックスならわかるのか。
毒親だの性的虐待だの論外だ。彼は親を死ぬまで大事にしていた。ホアキンも同じだ。
この謎が解けることはないのだろう。