ノリオ

裸のめざめのノリオのレビュー・感想・評価

裸のめざめ(2008年製作の映画)
2.6
『ひめごと』のオーディションで女優にセクハラをし、有罪判決となったジャン=クロード・ブリソー。多額の賠償金を払った彼は、自らの経験を吐露するようなスキャンダラスな内容の『はじらい』を発表した。

今作も相変わらずジャン=クロード・ブリソー節は炸裂で、中二くらいの男子なら卒倒するような妄想ワールドへ誘ってくれる。


サンドリーヌの冒険心は底なしで、ある変態夫婦と知り合い、ひょんなことからグレッグの催眠療法を応用した催眠プレイに興じるようになる。

もうここまでくると性的欲求の行き着く先に一体何があるのかわからなくなってくる。
というのも深層心理を探索していくと、何世紀も前の人物に行き着くというのだ。


時を越え、個人のもつ人格すら跳躍してしまうのがエクスタシーだとジャン=クロード・ブリソーは伝えたいのだろうか?


ただのエロ親父の戯言か、それとも崇高な探求か、ジャン=クロード・ブリソーの冒険にますます目が離せない。
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