真っ黒こげ太郎

悪魔のゾンビ天国の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

悪魔のゾンビ天国(1987年製作の映画)
2.8
ロメロさんもびっくり!サビーニはんもゲロゲロ!

制作スタッフが異常をきたしたほどの凄惨さ!!!

そりゃこんなゲロクソな映画作ってたらおかしくもなるわ。




何かよく分からん(爆)怪しい薬品が詰まったドラム缶を乗せた軍のトラックが田舎町を通る。
しかし、ドラム缶をトラックから落っことしてしまい、そのドラム缶が密造酒を作るアホな田舎一家の手に渡った。
文字の読めないアホ一家はそのドラム缶の中の薬品を使って酒を造り、その酒を町中の人々に配達した!!!

お酒は田舎町中に行き渡り、案の定町中の人々は怪しい薬品によってグチャゲロなゾンビになってしまった!!!
ゾンビ達によって近くの山でキャンプしていたバカな若者達が襲われるのだった。



アホな田舎連中が怪しい薬品で作った酒によってゾンビ化する、トロマ産の超Z級ゾンビ・パニック映画。
ダラダラとトロマ映画追いかけを続けたが、これ以上はキリが無さそうなんで、後2作位でキリを付けようかな。w



さて、本作は恐らくインディーズ規格で作られていて、トロマ映画の中では屈指の安っぽさとしょうもなさを誇る一作。w

お話は「田舎のバカが薬品でゾンビ化」の一言で済むし、映像も全編ビデオカメラ撮りで安っぽいエフェクトも使ってる安っぽさ。
キャストの演技も大げさ&大根で、登場人物もバカしか居なさすぎて逆に無個性になってしまった。w
当然、こんな連中の織りなすドラマが面白いハズが無く、実にお話のつまらない事。
近年の劇場公開大作のレビューで「お話が薄っぺらすぎる」と文句を垂れるクソガキ共が数多く見うけられるが、今作に比べればそれらのお話はアカデミー賞レベルな出来映えだ。w
それぐらい、今作のお話は酷い!!!しかもやたら長く、全編グダグダ展開の嵐。
ギャグの出来栄えもしょうもなく、特にヤクでトリップしたアホのラリっぷりは長すぎる!!!
お話もゾンビまみれな地獄が進むにつれてどうでもよくなってしまうし、ラストのオチも意味不明な事この上なかった。


そんなこんなで完全にZ級のゴミ映画の王道を突っ走る本作。
幸い、と言っていいのかは分からないがやたらと汚いグロシーンだけは頑張っていた。w
目玉を抉り出したり、胴体を真っ二つに引き裂いたり、よく分からない汁や肉片や液体をグチョグチョにまき散らしたりと、スプラッターな見どころはそれなりにあった。
特にクライマックスの残酷シーンの連続はそれなりに頑張ったのではないかと。
(手抜きメイクのゾンビもわらわら出てくるのだが。w)


という事で、残酷描写に耐性があって、よほどこの手の映画に慣れてなければお勧めできない、ってか死ねるシロモノ。
幸い、スプラッター描写にだけ絞ればそれなりに見どころはあったので、全てが丸っきりダメダメという訳ではない。
まぁ、それでも駄作レベルには違いないし、ただのスプラッターショーになってしまってる感は否めないが、それでもスプラッターショーになってる分マシに思えるから慣れって怖い。



汚いスプラッター描写だけはそれなりにあるので、「何でもいいから汚いグロが見たいんじゃあ!」と豪語する猛者は…自己責任でどうぞ。