血塗れ赤ちゃん人形バブーバブー
過去に神父にレイプされた挙句、大事にしていたベイビー人形と共に階段から突き落とされて半身不随となってしまったジョアンナ。
それから20年の月日が経ち、彼女は車椅子生活を送りながらも過去と決別し、コーチと共にアーチェリーの大会を目指していた。
ところがどっこい。
平穏を取り戻したジョアンナの周りで血塗られた惨劇が起こり始める!
そして彼女の莫大な財産目当てに過去のトラウマである血塗れ赤ちゃん人形をこれ見よがしに見せつけ自殺に追い込もうとするストッキング男とは誰なのか!?
謎のストッキング覆面男に恐怖の赤ちゃん人形バブーバブー!
ラストでは凄まじい血みどろバトルを繰り広げるイタリアのモダンホラーの名手アルベルト・デ・マルノチーノによる恐怖のトラウマホラー。
ヒロインの半身不随というハンディキャップを生かした犯人との屋敷でのドタバタバトルといい、ゲス犯人とのラストの壮絶な戦いが半端ない笑
ゴアはそこまでグロいというわけではないですが非常にサスペンスフルで何より音楽が素晴らしいですね。
ルチオ・フルチのザ・リッパーなどでも作曲を努めるフランチェスコ・デ・マージによるスリリングで渋い旋律が素晴らしいです。
トラウマの象徴である赤ちゃん人形が迫ってくるシーンの恐怖はこの音楽あってこそでしょう。
しかしながら犯人は中盤で判明し倒叙的に物語が進むという珍しい形ではあるが故に殺人鬼としての恐怖や謎解きが少ないのが個人的にはあまり楽しめなかった。
ってかジャケで既に顔晒してる以前で犯人もクソもないか。
今となってはVHSもプレミア価格になっておるのが実に惜しいですがなかなかの佳作イタリアンホラーでした。