テンテンは、金爺さん、トンボ、まるちゃんと、楽しい生活を送っていました。
そんなとき、魔界のクマラという悪玉が、襲い掛かってきたのだった。
『幽幻道士』シリーズ最終作。
本作は90年代に入ってから作られた最後の作品です。
主要な人物はテンテン・トンボ・金おじいさんの3人となり、新たにまるちゃんという新キャラが加入。
シリーズ最後が"霊幻"な理由は不明ですが。
テンテンはこの時まだ13歳だが、かなり大人っぽい雰囲気になっている。
『幽幻』シリーズ以後のテンテンが見れるので重要。
序盤は微妙なコメディばっかり。
明るい雰囲気と子供向けの内容で恐さは微塵もありません。
だが後半でいきなりシリアスに。
邪道に走って破門に近い状態となったラスボス、クマラとの対決は壮絶なものであった。
多くのファンに愛された人気シリーズの久々の続編にもかかわらず、ここまでドギツイ展開にしてしまう製作者サイドには疑問を感じざるを得ません。
あんな終わり方で皆さん納得しますか?
モヤモヤした気持ちが視聴後も全く晴れず、"後ろ髪を引かれる思い"というものを強く感じさせられました。
もう"消化不良"もいいところ。
ただ、これはこれで印象に強く残りますし、人を選ぶ作品かもしれないが決して悪くはない。
個人的には好きな作品ですね。
あとは、やはり出演者の成長した姿を見ることが出来るのがポイントか。
だがやはり続編が製作されていないこの状態でこの作品を観ると、鬱になります。
続編が作られなかったのは製作会社が倒産したかららしいです。
テンテンはまだ現役ですので、いつか『帰ってきたテンテン・完結編』を観てみたいですね。