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若者のすべてのHOのレビュー・感想・評価

若者のすべて(1960年製作の映画)
3.3
本題の『ロッコとその兄弟たち』の方が内容に相応しい。兄弟1人ずつにフォーカスされる章構成になっている。

長男ヴィンチェンツィオの結婚をきっかけに一家で南イタリアの田舎からミラノへ移住した5人の兄弟と母ロザリア。
彼女は招待された婚約者一家での食事会でそりが合わず喧嘩する。兄弟と母親は狭いアパートでミラノでの暮らしがスタートする。

次男のシモーネはボクシングの素質を見込まれ稽古に励むも芽が出ない。マンションで出会った女ナディアと恋に落ち、ボクシングの道をなおざりにする。

三男のロッコは次男のボクシングジムのトレーナーから酒やタバコ、女にうつつを抜かさぬよう監視係を任される。兄がボクシングから落ちぶれ2年後、ロッコのボクシングの才能が開花し、ナディアと恋仲に。
次男シモーネはロッコの才能とナディアを取られたことを妬みボコボコに痛めつけ、ナディアを滅多刺しにしてしまうという下衆&クズ具合。

家を出ていた四男のチーロの元に五男のルーカが会いに来る。チーロは兄弟についてシモーネの性格はは都会の生活が変えてしまったこと、ロッコの寛大さがシモーネの傍若無人な振る舞いを助長させてしまったのだと冷静に見つめ返すのであった。

3時間弱の超大作。白黒で中弛みもあるが、三男ロッコを演じたアラン・ドロンの整いすぎた容姿はが悲壮感さえも美しさに変える。


〜以下余談〜
アラン・ドロンとデヴィ夫人は一時期、
"楽しい関係"にあったらしい。
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