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オールモスト・ブルーのsmithmouseのレビュー・感想・評価

オールモスト・ブルー(2000年製作の映画)
4.0
No600
(昔、イタリアで無理矢理食わされた上、金まで取られた不味いピザを思い出した。恨めしい。復讐してやりたい。)Oo。.(´-`)

「殆どブルーな気分」
ボローニャで頻発する謎の連続殺人事件。
刑事グラツィアは聴覚と色覚がリンクした共感覚の持ち主の盲目の青年シモーネと出会い、シモーネがチャットで聞いた”緑色の声”という余りに頼りない手掛かりをあてに捜査を進めていくが。

殺した相手に成りすますという犯人で、特徴のない無個性な描かれ方をしている。服含む何も装備して無いG・Iジョーみたいな感じ。
しかし、その存在感は強烈!
成りすましとはいっても変装レベルでは無く、必要に応じて自身の身体を躊躇いなく傷つけるため兎に角血みどろ。
変態するシーンはピカッピカで気持ちワルイ。
TVから離れて〜( ゚д゚)。
色彩をテーマにしている映画なんで血の色もヌメついた感じでリアル。
ルーツ等の犯人像の掘り下げが殆ど無いが、まあそれも狙いなんかも。

犯人探しのキーになる聴覚も見てる側のそれを駆使させる様な仕掛けが有り、ありきたりなスリラーでは無くかなり楽しめた。

古さから来る褪せた様な色彩のショッキングな映画。
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