ねこ無双

ビヨンド・ザ・ダークネス/嗜肉の愛のねこ無双のレビュー・感想・評価

4.0
ジョー・ダマト監督の作品を鑑賞するのは初めてです。
禁断のネクロ・ホラーってコピーの力がとても強力。

男の求める究極の愛とは?
最愛の妻を亡くした男はその亡骸を盗み、彼にとっての完ぺきな妻を作り上げてしまう。
(だって彼女は逆らうこともないし、年も取らず美しいまま)
でも、あまりその中身、魂には興味はないみたい。

結構他の女をナンパして家に連れてきてはネクロにしてしまうんですけど、言いよられるのはとっても迷惑そう。なんて勝手なんだ!
映画で観る分には面白いけど。
ちょっと深読みしすぎて、口説いた女性のパーツでも使うのかと思ったら殺害したり、カニバったりするだけ。
ここらへんの描写もかなり過激です。
心臓かぶりつきシーンはうわわ…ってなりますね。

妻をお人形に仕立てあげる過程はグロ耐性無い方にはきつい場面。
中身を抜き取り、防腐剤で腐らないように剥製処理します。ちゃんと鼻からも抜くのを怠りません。
いかの塩辛大量発生です。

彼と彼を世話する女性のいびつな共謀関係もねちっこく描かれて。
そこへ突如現れる妻そっくりの女。
この妻そっくりの女が現れてから驚きの衝(笑)撃展開へともつれ込みます。

ちょこちょこ行き過ぎた描写、持て余した激しい感情表現におかしみを感じながら、70年代の過激ホラーを楽しめて良かったです。
サントラがゴブリン。聞くとやっぱりゴブリン節。
でも、この雰囲気にはなんとなくゴブリンじゃなくてもいいような気もする。