ヒルコ

ザカリーに捧ぐのヒルコのレビュー・感想・評価

ザカリーに捧ぐ(2008年製作の映画)
3.0
正義と悪を0と100ほどのワンサイドストーリーで描いた、かなり公平性を欠いた一作。どんな人間にも良いところと悪いところがありますが、殺人という犯罪においてはその点を全く無視しどちらかに振り分けることができるんでしょうね。彼女側の立場に立った人物や意見は全く出て来ません。でもドキュメンタリーなんて監督が撮りたいものだけを撮るからこれは一つの正解で成功例。公平にものを見られないことこそが大切な人を失った人間の本質なのだからこの映画はとてもリアルです。彼らの喪失こそがこの作品のパワーになっています。
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