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目次

『ザカリーに捧ぐ』に投稿された感想・評価

一

一の感想・評価

4.9
事実は小説よりも奇なり

あまりにも現実離れした凶悪な事件
これほどまでに心を震撼させ、激烈な憤りを覚えるドキュメンタリー映画は初めて

アメリカのペンシルバニアで起きた、アンドリュー・バッグビィ殺害事件に隠された真実を追ったドキュメンタリー

映画よりも映画的で、想像を絶する悲劇の連鎖
息子を殺した犯人が息子の子(ザカリー)を産むという壮絶過ぎる怒濤の展開

未公開だからなのか日本の知名度はかなり低い作品ですが、はっきり言えるのはこれまで見てきた映画の中でも最悪の後味で、普通にトラウマになるレベル
こんなに惨い事件が実際に起きてしまったなんて信じられないし、信じたくない

さまざまな人々にこれほど愛された医師の男性が、なぜ殺されなければならなかったのか
息子を失った夫妻の苦悩や悲しみを思うと、いたたまれない気持ちになってくる

この事件はアンビリバボーで紹介されたこともあるようなので、知っている方もいるかもしれません
内容について少しでも触れるとネタバレになるのであまり言えませんが、とにかく観ていて苦しいし、弱っているときには絶対に観ない方が良いです

少年時代からアンドリューの親友だった監督が、ザカリーに父親がどんな人間だったかを伝えたいという思いから、カメラを回し始める

全てはザカリーのために
容疑者の屈辱的な要求をも受け入れ、限られた時間のなかでザカリーに精一杯の愛情を注ぐ夫妻
生みの親というだけで息子を殺した憎き女と頻繁に連絡を取り、会わなければいけない境遇なんてどう考えてもおかしいでしょう
地獄のような日々、やりきれなさと悲しみに、腸が煮えくりかえるくらい感情むき出しで見入ってしまった

この映画が凄いのは、決して容疑者であるシャーリーを糾弾する為の作品になっている訳ではないというところ
だからこそ息子を失った夫妻の悲しみや怒りが、静かながらも心の奥底まで響き、観客の心を震わせるほどの作品になったのでしょう

なんのための司法なんだろう
なんのための法律なんだろう
なんのための裁判なんだろう
司法制度が人殺しに加担するなんてことがあっていいわけがない
二度とこんな事が起こらない為にも、この映画の存在意義はある

常に理性的であろうとする夫妻の忍耐力に尊敬の念を抱かずにはいられない
亡くなられた方へ心からご冥福をお祈りいたします

〈 Rotten Tomatoes 🍅94% 🍿96% 〉
〈 IMDb 8.5 / Metascore 82 / Letterboxd 4.2 〉

2020 自宅鑑賞 No.434 GEO / Total500🎊
菩薩

菩薩の感想・評価

5.0
本来ドキュメンタリー映画が持つべき「中立性」と言う部分に於いてはまるで不合格であると言わざるを得ず、また製作者及び語り部達の感情の迸りが怒涛の速度で駆け抜けていく為、情報の伝達と言う部分に於いても不親切であると言わざるを得ない。ただそれらの点がこの作品への評価を貶める要素には当たらないと思うし、この作品が当初の目的を逸脱してあの様に変容していく様こそが、ドキュメンタリー映画が一つの生命を宿している事の証明になるかと思う。

少なくとも一本の映画の中に込められた愛情/憎悪なる感情に関してはこれ以上の物を俺は知らないし、映画が出来ること/為すべきことに最大限挑戦し、そして発揮出来ている作品の一つでもあると思う(結果論だが)。この作品がどうにかして「完成」に至った事自体が一つの奇跡であると思うし、それがこうして自分の元に届いた事にもまた運命の様な物を感じる(ので満点を付けるの意)。

この世界には人を傷つけ悲しめる為に生まれた悪魔もいれば、人を癒す為に生まれた天使や勇敢で偉大な勇者もおり、そう言った人々が自らが被った悲しみから目を逸らさず人生を諦めもせずに声を上げて下さる事で、人類は少しずつだが次のステップへと歩を進める事が出来るのだと言う事実を改めて痛感する。

この作品を鑑賞するに当たって必要なのは当然映像ソフトと再生機器なのであるが、それ以上にそれ相応の「覚悟」を持って画面に立ち向かっていかないと、脆弱なメンタルの者は確実に明日以降の生活に支障を来すと思うので気を付けた方がいい。俺の脳内からはあの悪魔の「笑顔」がきっとしばらく消えないだろうと思う。とりあえずどんなホラー映画より恐ろしい瞬間を目の当たりにしてしまった俺の精神は、無事に崩壊した事を報告させて頂く。
とにかく悲しい話だった。人権って何なんだろ。

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