あすなろ文化祭

ベン・ハーのあすなろ文化祭のレビュー・感想・評価

ベン・ハー(1959年製作の映画)
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古代ローマ史劇の決定版。闘技場全景は部分的に合成。当然観衆も部分的に合成。それでも闘技場の巨大オープンセットはあのリドリー・スコット監督を驚かせた逸話あり。ドラマ前半のジョッパの門の大オープンセットによる再現具合は見事。後半のキリスト磔刑に至る民衆の密痔感と1000人単位のエキストラによる大モッブシーンは迫力がある。特に秀逸なのは、宴会を行う噴水のある邸宅の大屋内セットは素晴らしい。ほぼ全編にわたるハイヤー・ハラリートの熱演と力演は映画史に残るだろう。海戦はミニチュアを多用しているが、非常に完成度の高い絵作りになっており、今日のCGでは出せない味わいもある。「十戒」に続いてのマーサー・スコットの母親役は崇高である。1500万ドルの制作費。
あすなろ文化祭

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