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殺人者はライフルを持っている!のAKALIVEのレビュー・感想・評価

5.0
ーーあまりにテンポがよくてビックリした‼️

ここさいきん、小さい自分と大きい自分について考えていた。人類なら誰もが、(いつかは)ああなりたい、こうなりたいと【願い】を持っている。【理想】と言ったり【憧れ】と言ったりするモノだ❗️それが必ずしも善いヴェクトルに限らないコトは、この映画や、モデルとなった𝘊𝘩𝘢𝘳𝘭𝘦𝘴 𝘞𝘩𝘪𝘵𝘮𝘢𝘯による𝘜𝘯𝘪𝘷𝘦𝘳𝘴𝘪𝘵𝘺 𝘰𝘧 𝘛𝘦𝘹𝘢𝘴 𝘵𝘰𝘸𝘦𝘳 𝘴𝘩𝘰𝘰𝘵𝘪𝘯𝘨を知れば明らかなのだが。社会の中で孤独感に苛まれる人物が、あくまで大きくあろうとした瞬間と永遠、その結果の積み重ねが、彼を苦しめる。われわれを苦しめる。サマラまで逃げようじゃないか。そう言った𝘉𝘺𝘳𝘰𝘯 𝘖𝘳𝘭𝘰𝘬はジョーク。全編𝘮𝘰𝘯𝘵𝘢𝘨𝘦が素晴らしく、青年と老人の微細な差異が際立つ❗️もはやだれもこれ以上ニンゲンを描くコトは出来ないと想わせるほど。

ーー独裁者もヒト。市民もヒト。何が言いたい⁉️

かつてぼくは、大きくなりたくなかった。うすうす「大きくなる」コトは誰かを犠牲にするコトだと感じていたからだ。じぶんにはだれかを援助しながら眼の前の問題を解決するコトは叶わないと無力感を感じていたからだ。独裁者にならず大きなヒトになるコトは可能なのか❓𝘔𝘐𝘒𝘈は「𝘎𝘳𝘢𝘤𝘦 𝘒𝘦𝘭𝘭𝘺」で“出口”について歌っていたよな。くるりは「さっきの女の子」で“葛藤”について歌っていたよな。𝘛𝘢𝘭𝘬𝘪𝘯𝘨 𝘏𝘦𝘢𝘥𝘴は『𝘚𝘵𝘰𝘱 𝘔𝘢𝘬𝘪𝘯𝘨 𝘚𝘦𝘯𝘴𝘦』の「𝘛𝘢𝘬𝘦 𝘔𝘦 𝘵𝘰 𝘵𝘩𝘦 𝘙𝘪𝘷𝘦𝘳」の演奏中にアイコニックな𝘛𝘪𝘯𝘢 𝘞𝘦𝘺𝘮𝘰𝘶𝘵𝘩を観客に紹介する場面で“歓喜”させてたよな。𝘓á𝘴𝘻𝘭ó 𝘒𝘰𝘷á𝘤𝘴、𝘚𝘵𝘢𝘯𝘭𝘦𝘺 𝘒𝘶𝘣𝘳𝘪𝘤𝘬、𝘑𝘰𝘯𝘢𝘵𝘩𝘢𝘯 𝘋𝘦𝘮𝘮𝘦、𝘋𝘢𝘷𝘪𝘥 𝘍𝘪𝘯𝘤𝘩𝘦𝘳、𝘘𝘶𝘦𝘯𝘵𝘪𝘯 𝘛𝘢𝘳𝘢𝘯𝘵𝘪𝘯𝘰らを想い起こす。そして社会に押し潰され(た❓)る寸前のひとりの市民に善き救済(=𝘴𝘢𝘭𝘷𝘢𝘵𝘪𝘰𝘯)が与えるべきではなかったかと、想う。

ーー眼の前の、不毛の地で🌈

こぼれ落ちるヒトたちを必死に掬い上げようとするファーザー・ジョン・ミスティことジョシュア・マイケル・ティルマンの最新作『Chloë and the Next 20th Century』(2022)のジャケットを観たか?その5曲目「Buddy's Rendezvous」のあまりの美しさをもう聴いただろうか?これは善行だ。ただしだ。𝘗𝘦𝘵𝘦𝘳 𝘉𝘰𝘨𝘥𝘢𝘯𝘰𝘷𝘪𝘤𝘩監督『𝘛𝘢𝘳𝘨𝘦𝘵𝘴』(1968)は反面教師としての最適解でもある🏳️‍🌈社会はティーンエイジ・ドリームになにをしやがった。体感にして5分、開いた口が塞がらなかったのは最初の殺人シーンだった。バカ野郎!!「自分の正しさを証明するために闘う必要なんかないんだ」🏳️‍🌈クソ!何故だ?ザ・フーの「ババ・オライリー」(1971)が頭の中で鳴っている。これを書いている現在(いま)も。
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