ハマジン

殺人者はライフルを持っている!のハマジンのレビュー・感想・評価

3.0
ドライブインシアターの巨大なスクリーンに映るボリス・カーロフと実物のボリス・カーロフにはさまれ、狙撃犯がスクリーンの姿にも発砲してしまう、なんて事態は現実にはありえないわけで(大きさがまるで違うではないか)、カーロフに「これが現実か…」と神妙な台詞をいくら吐かせようと、映像のサイズを自在に操り編集することのできる平面のメディアである「映画」にしかなしえない力を、この作品はいまだ信じているふしがある。
家族銃殺後死体をベッドに運び込み、絨毯に染みついた血にわざわざタオルをかぶせる狙撃犯の「雑な丁寧さ」がとても厭なディテールでよかったので、壁の血を拭き取るところも途中でカットせずにねっちり描いてほしかった。
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