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肉体の学校のshimiyo1024のレビュー・感想・評価

肉体の学校(1965年製作の映画)
4.3
20210206、2回目

〜〜〜

これは、しゅごい
アナザー・サイド・オブ・『熱愛者』の趣もあり

初めて名を知った木下亮、寡作で監督作4本のみのようだが、これはよくやった
珍しい気がするが青山学院卒とのこと

夢幻的演出がめちゃ冴えている

メインキャスト以外の暗転や、パチンコ店外観を縮小で焼き込んだものを拡大、からのシームレスに内部に入り込む演出(ちょっとうろ覚えなので再見したい)、パチンコ台をスタジオに持ち込んで並べて撮ったのか、それが無限に手前に続いていくような演出などトリック豊富、基本的にはほとんど好まないパターンが多い止め絵でさえも、全て的確で、悪いイキりに堕しておらず、本当の才覚を感じる

池野のストイックな音楽も相まって、ここまで無音の間(ま)が気持ちよく、快楽に転じる映画もなかなかない

岸田、山崎も魅力再確認するほど素晴らしい
岸田はこれまで全く気付かなかったが、こんな巨乳だったのか
ベッド二人で横たわる長回し、そこで交わされる"俗物"というワードも出てくる会話の素晴らしさもさながら、岸田の胸は衝撃だった

一瞬のナンパされカットで心細くなってパチンコ店内へ…良かった

ゲイバー、岸田の部屋、池袋ほかの街頭など、ロケーション、セットもすばらしい
ゲイバーの妹分の彼もめちゃ愛せる

イヴサンローランをパロった架空ブランド、イヴシュガーローランド
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