うさみ

SFダンジョン・マスター/魔界からの脱出のうさみのレビュー・感想・評価

3.5
これはなかなか良い。
80年代の特撮が存分に味わえます。
この時代特有のレトロな雰囲気と未来感。

ゲームをそのまま映画にしたようなエンパイアピクチャーズの秀作(秀作は言い過ぎ)。

主人公が7つのダンジョンを、手に装着したコンピューターを使ってクリアしていくという、まるで中学生が考えたようなプロットを大真面目に映像化する姿勢には敬意を示さずにはいられない。

しかもそのダンジョンごとに撮ってる監督が違うというおまけ付き。更にそのメンツもチャールズ・バンド、テッド・ニコラウ、ジョン・ビュークラー、デヴィッド・アレン…と、エンパイアピクチャーズを知る人にとってはたまらない人達ばかり!それぞれのやりたいことを只やってみただけ感が凄いけど、それで良いんです。
何故ならこの映画の尺が80分にも満たないんです。7つもダンジョンあるのに。思いきりが良すぎるよ。
でもエンパイアピクチャーズの映画は、10分で終わるような話をダラダラ80分に伸ばしてつまんなくなってるようなのも沢山あるので、それに比べたら断然良いのかもしれない。

ちなみに冒頭に出てくるすっぽんぽん美女は、同じくエンパイア制作の「プレジャープラネット」のブリー役の女優。多分それに気づいてるのは日本で自分だけ。