イギリス特有の保守的な思想&露骨な人種差別的意識をこれでもかと自虐的に風刺したブリティッシュブラックユーモア映画の大傑作
病院に入院中の某国独裁者に対して"ここは英国だ。人殺しめ、野蛮の国へ帰れ!"という台詞がこの映画を象徴していると言っても過言ではない
そして楽しそうに見えてえげつない事をやってる
人間の脳味噌を包丁で真っ二つにしてミキサーにかけてスムージーにして飲むシーンはユーモラスに描いているけど、後々考え直すとオエっとなる
そしてイギリス映画特有の王室ネタ、これが『Mr.ビーン』シリーズを凌駕する程茶化している
この手の作風なら悪趣味好きの日本人の性質にも合うように気がするのに何故か劇場未公開、それもそのはず、"式典に参加した日本のバンザイ製薬の社長が登場して"君が代"が流れている時にデモ隊が乱入して台無しにする"という不謹慎過ぎる描写があるからに違いない
あまりにもブラックユーモアを詰め込み過ぎたので製作陣も反省したのかエンドロール後に"登場人物は実在の人物と一致する点もありますが偶然です"という苦しい言い訳を披露する