GaPTooth

ワルプルギスの夜/ウルフVSヴァンパイアのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

良くできていて面白かった(*’ω’ノノ゙☆パチパチ

伝説など信じないバカな医師が、銀の弾丸を胸に受けて死んでいた狼男を甦らせてしまったばっかりに被害者続出の村。
狼男の名はウォルダマー・ダニンスキー

パリ。
11世紀ハンガリーの女伯爵ワンディーサ・ダーブラ・デ・ダナシーの伝説。
ワンディーサは黒魔術の研究をしていた悪魔崇拝者だった。若さを保つために処女の生き血を飲んでいた。
魔女として有罪判決を受けたが処刑される事はなかった。
ワンディーサの死後「吸血鬼だった」という伝説が興った。彼女の死因が吸血鬼を殺す唯一の方法"銀の十字架で胸を刺す"だったからだ。

そんなワンディーサの伝説の信憑性を卒論のテーマにして研究しているエルヴィラは秘密の埋葬場所を記した古文書を見つけ、共同研究者ジェネビーと2人で北フランスの辺鄙な村に向かう途中でウォルダマー・ダニンスキー(つまり狼男)と出会う。

ウォルダマーの招待を受けた2人は夕食に与る。ウォルダマーは作家で、神と教会のモニュメントについての歴史本を書いているという。
2人からワンディーサの墓が近くにあると聞いたウォルダマーは表情を曇らせる。

ウォルダマーにはエリザベスという姉がおり精神を病んでいるらしい。
そのエリザベスに夜エルヴィラが、そして翌朝ジェネビーが襲われてしまう。
ジェネビーは立ち去ろうと言うが、エルヴィラはウォルダマーを信じ、研究資料を見せることになる。

鍵となるのは廃墟もしくは廃教会。
そしてワンディーサの指示で黒ミサを執り行っていた悪魔の使徒ヴェルダン修道士。
廃教会の礼拝堂に墓があることを知っていたウォルダマーに促された2人は一緒に掘り返しに行く。

呆気なく墓を発見(笑)
墓石には『ワンディーサ・ダーブラ・デ・ダナシー。1452年ー1480年。悪魔の愛した女主人。何人たりとも最後の審判まで彼女の眠りを妨げるべからず』と彫られていた。

重い石棺の蓋をずらすと重厚な木棺が出てきた。棺を開けると...白骨...白骨に刺さる輝く銀の十字架。ジェネビーは躊躇せず十字架を抜いた!抜いた拍子に腕を負傷。白骨の口の辺りに血が滴り落ちてしまった。

そのまま埋め直したが...
夜。赤い月明かり。
はい。そうですね。そうなりますよね。
ワンディーサ復活( ノ^ω^)ノ
ジェネビーはワンディーサに取り込まれてしまった。

サタンが降臨すると言われている「ヴァルプルギスの夜」が近い。
ウォルダマーはエルヴィラに「最悪の事態になる前にここから早く去るように」と勧めるが、ジェネビーのことが気になるし、ウォルダマーを愛したエルヴィラは去ろうとはしない。

が、結局は下男のピエールと共に村へ向かうことになったエルヴィラは、車の中で村の女性が喉を噛み裂かれて死んだことを聞かされる。

車を遮るように手を繋いで現れたワンディーサとジェネビー(笑)エルヴィラがかざした銀の十字架に恐れをなして去っていった。

これをきっかけにエルヴィラはウォルダマーの家に戻る。

満月の夜。
狼男に変身したウォルダマーが男性を襲っている隙に、ワンディーサとジェネビーがエルヴィラのところに現れて首筋に牙をたて血を飲むのだった。

翌朝。ウォルダマーはエルヴィラに「チベット探査時に狼男になった」とカミングアウトし、明日の満月の夜に自分を鎖に繋いでくれと頼むと共に銀の十字架を持って部屋に籠っていてほしいと頼む。
また[狼男の呪いを解く方法]として、満月の夜に銀の十字架を胸に刺してほしいと約束をする。

ウォルダマー vs ジェネビー
木の杭を胸に打たれたジェネビー死亡。

が!これで全てが終わった訳ではない。
満月の夜。鎖に繋がれたウォルダマーは狼男に変身する。
ピエールがエルヴィラを奪い去ろうとしたことに腹を立てたウォルダマーは鎖を引きちぎってピエールに襲いかかり引き裂いて殺してしまう。

不毛な恋だと分かっていながら愛し合うウォルダマーとエルヴィラ。

そこへエルヴィラの恋人マルセルがやって来る。
マルセルはウォルダマーに「エルヴィラと一緒に帰りたい。説得してほしい」と申し出る。

エルヴィラを連れて帰る途上!突然!ワンディーサに襲われてマルセル共々、捕縛されてしまった。

さて遂にヴァルプルギスの夜。満月。
サタンが降臨しようとする!その時!
ウォルダマーがエルヴィラを助けに来たのは良いが月明かりに照らされて狼男に変身してしまう。

ウォルダマー vs ワンディーサ
取っ組み合いの末にウォルダマーが勝利してワンディーサは白骨に戻った。
そしてエルヴィラは約束どおり、狼男となったウォルダマーの胸に銀の十字架を深々と刺すのだった。

愛する人に殺されることで呪いから解き放たれて(キリスト教で言うところの)真の自由を得たウォルダマーは幸せだったろうな。
狼男の終焉としては説得力があった。天晴れ( ノ^ω^)ノ
GaPTooth

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