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中国超人インフラマンのkirioのレビュー・感想・評価

中国超人インフラマン(1975年製作の映画)
3.7
タイトルはたまに見かけて気になっていた70年代の香港特撮
面白いことに、当時の日本の作品と比べてもまったく違和感のない、不思議な一本だった

STORY
氷河期より地球に存在した氷河魔族が人類に宣戦布告!化学研究所のレイは改造手術を受けて、無敵の超人に生まれ変わる。超人は太陽の力を武器に、地球の平和を守るために敢然と立ち向かう。

特撮・ストーリー・アクション・スーツ、ロケ地共に当時の日本のTV特撮を考えれば、差し引くものは何もない
あえて言うなら、ヒーローや隊員のコスチュームデザインがそんなにカッコよくないのと、光学処理があんまり冴えないことだろうか。
とは言え、怪人の方は悪くないし、登場スーツや光学の場面もやたら多い。また一応映画なので、ワイヤーアクションやセット大きさはテレビより豪華め。というので、差し引き日本のテレビシリーズより絵面は派手だったりする。

制作は武侠映画のイメージが強いショウブラザーズ、主演はダニー・リー
その割にファイトスタイルは中国武術館を感じさせず、わりと日本の特撮っぽい格闘アクション
カット割や演出もところどころそれらしく、いかにほぼリアルタイムで向こうに浸透していたが良くわかる
一方、ラストは変身しない隊員全員で乱闘という、「燃えよドラゴン」みたいな展開に。

明確に一本筋のストーリーらしいものはなく、テレビのオムニバスのような形式で、ちゃんと完結するのも良かった。

やっぱり既存の「ウルトラセブン」からの楽曲盗用はあったけど
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