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ゲット スマートのCANACOのレビュー・感想・評価

ゲット スマート(2008年製作の映画)
3.3
アン・ハサウェイの髪で顔が隠れているスティーヴ・カレルがツボで鑑賞。主役なのにこれがOKなんて、いい人に違いない。

2008年公開。監督はコメディを撮り続けているピーター・シーガル氏。 1960年代にアメリカおよび日本で放映されたアメリカのテレビドラマ『それ行けスマート(原題は同じ『Get Smart』)』のリメイク。

鑑賞後、『それ行けスマート』を動画で一部見たら、ドラマをかなり忠実に再現していた印象。近未来的な表現が映像技術の発達でよりうまくなっている感じ。

優秀な分析官だがエージェントへの昇格を望んでいたマックスウェル・スマートと、有能な女性エージェント99が、国際犯罪組織「カオス」と戦う物語。スマートは7回目のエージェント昇格試験で合格したが、チーフの意向で昇格を見送られていた。しかし、あることをきっかけにエージェントに昇格、86として活躍する。

整形してるという設定のアン・ハサウェイ演じる美人エージェント99をいじるシーンも笑った。アン・ハサウェイ好き度上がる。

スティーヴ・カレル、アン・ハサウェイ、ドウェイン・ジョンソンという並びが新鮮。コメディ映画といわれると見る前からハードルが上がって「ちゃんと笑えるかな」と構えてしまうので得意ではない。けど、楽しかった。一番笑ったのはビル・マーレイの使い方かな。

実際スピンオフ『ブルース&ロイドのボクらもゲットスマート』(2009)も作られているが、開発者コンビのブルース・アーノルドとロイド・デイルは、三谷幸喜作品の脇役に似たとぼけた感じが滲んでいて、いい味出している。ちなみにブルースを演じているのはマシ・オカ。

チームを束ねるアラン・アーキン演じるチーフが、後半になるにつれどんどん存在感出してきて、恋愛つき男女スパイ物語止まりじゃないところが好き。ドラマだったとしても最後まで見たかもしれない佳作。
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