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戦雲アジアの女王 〜悲運のラストクイーンのファンロードのレビュー・感想・評価

3.0
時は1930年代。清朝の王女として生まれ、日本人の川島浪速と生さぬ仲である芳子は
山野中尉と恋人であったが、山野は満州に転属になってしまう。

養父は芳子を説得して、蒙古の王子と結婚させてしまう。

しかし、その日、敵対する蘇炳軍(じょへいぐん)が王子たちを襲い、
王子は殺される。

そして驍将(ぎょうしょう)となり、安国軍を結成した芳子は満州の町で山野中尉と再会。

芳子は敵の動きを探るため、単身、敵地にのりこむが、
捕らえられてしまう。
そこに同じく捕らえられた山野中尉がいた。

何とかそこから脱出した芳子らは関東軍の支援を得て反撃の体制を立て直す。

山野中尉は田代機関の上官から命令を受けて、安国軍の輸送を爆破する。

田代機関は蘇炳軍の手先で、山野を暗殺するよう仕向けるが、

山野は生還。安国軍は山野を捕らえたが金司令(芳子)は山野をやむなく、

関東軍に引き渡すことに。

山野から陰謀が暴かれることを焦心した田代は蘇炳軍に頼み、

護送中の山野を襲わせるが、芳子は一馬当先してそこへ向かう……


1957年の貴重なカラー映画。
カラーであるがゆえに、仙姿玉質なる高倉みゆきの着物、軍服、チャイナドレス姿がどのシーンでも写り映えする。

結婚式での蒙古の演舞、芳子の日本舞踊などは好きなシーンだ。

パッケージなんか見ると満州の沃野が主な舞台の映画かと思ったが、そういうわけではない。

映像は引きのカメラが多く、顔があまりアップになることはない。
せっかくの絶佳の美人、高倉みゆきがもったいない。

川島芳子はアジアの安寧秩序をつくる使命をおびているが、
ストーリーとしては結局、そういうテーマを借りたラブストーリーというとこかな。

DVDはタイトル画面はない。

画面サイズはフルスクリーンサイズ。