GaPTooth

邪教の王妃のGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

邪教の王妃(1953年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

原題:Sins of Jezebel

旧約聖書の中でも断トツに邪悪な王妃として名高いイゼベルの話。

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創世記1:1から始まってる。
天と地の創造→アダムとイブの創造。
[善]と[悪]→善悪の知識の実を食べたから。
モーセを通して与えられた「十戒」
神の律法(戒律)のこと。
第1の掟:神以外を崇拝してはならない。
第2の掟:偶像を作って崇拝してはならない。

歴史を通して人間は神に背くことで自分の身に災いをもたらしてきた。

神に背いたイスラエルもその一例。
その背後にはバアル崇拝者イゼベルの影響があった。

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時代は紀元前9世紀。
舞台はイズレエル。
イスラエルの12部族は北のイスラエル王国(10部族)と南のユダ王国(2部族)に二分されていたが、このイズレエルはアハブが治める北のイスラエル王国の都。

アハブは、神の預言者エリアの進言に耳を傾けず異教の神バアルを崇拝するイゼベルと結婚してしまう。そして案の定、アハブはイザベルに促されるままにバアルの神殿を建ててしまう。(列王第一16:30ー33)

再三に渡るエリヤを通して神から与えられる警告に従おうとしないアハブ。イスラエルの民が3年半に及ぶ干ばつで飢えや渇きに苦しめられていてもバアルを捨てて神に立ち返ろうとはしない。

カルメル山での[バアルvs神]
バアルの祭司450人がバアルに祈りを捧げても何の変化も起きない。
エリアが神に祈ったら"奇跡"が起きる。つまり神がエリアの祈りに応じられたってこと。それはバアルよりも神の方が力を持っていて崇拝にするに値する方だという決定的な証拠となる出来事。(列王第一18:18ー40)

イゼベルの怒りをかったエリアをはじめとする神の預言者たちは命をねらわれることになる。
預言者たちを逃がしたとして神の崇拝者ナボト(聖書ではナボテ)が偽りの罪で訴えられ石打ちに処せられてしまう。(列王第一21:5ー14)

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ここまでは、些細な違いはあれどまあまあ聖書の記述に沿っている。

が、肝心の[イゼベルの死]に関する本作の描写は、聖書に忠実ではない。
[イゼベルの死]は(列王第一21:23)で預言され、その成就は(列王第二9:30ー37)の通りだ。
エヒウがイゼベルを窓から突き落とさせたと聖書に書いてある。この後、イスラエル王国の王となりバアル崇拝を一掃したのも、このエヒウだ。

列王記にイエフ隊長なんて人は出てない。

エリヤがエリシャを後継者としたのは聖書の記述通り。

まあまあ楽しめた。
GaPTooth

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