回想シーンでご飯3杯いける

恋人はゴーストの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

恋人はゴースト(2005年製作の映画)
4.0
リース・ウィザースプーンと「アベンジャーズ」のハルク役で知られるマーク・ラファロがW主演。所謂ゴーストものの映画が流行った時期より少し後になる2005年の映画らしい。日本では未公開だったようなのだが、これがとても良い。

研修医として激務をこなすリース・ウィザースプーンが帰路に交通事故を起こして昏睡状態になってしまう。幽体離脱した彼女の魂がアパートに帰ると、そこには見ず知らずの男マーク・ラファロが住んでいるという話。

リースの姿はマーク以外には見えないという定番の設定なのだが、結果的にマーク・ラファロが誰もいない空気に向かってリアクションするシーンが多く、彼の演技力を存分に楽しめる。

物語の大半はアパートの部屋の中。後は病院のシーンが少しある程度で、登場人物も基本的に5人しかいない。フランスの小説が原作らしいのだが、舞台劇として上演しても映えそうな感じである。

終盤は伏線の回収もお見事で、予想外に泣ける。同じアベンジャーズのメンバーであるロバート・ダウニー・Jr.もゴーストものの名作「愛が微笑む時」を残しているし、今考えるとMCU映画って、コメディもこなせる演技派俳優を積極的にキャスティングしてきた事が良く分かる。