Nana

恋人はゴーストのNanaのレビュー・感想・評価

恋人はゴースト(2005年製作の映画)
4.3
非常勤ドクターとして働くエリザベス。

彼女はいつも何十時間も働き、過労のようだが、常勤になることを目標にあくせく働く。

ある日、常勤になることを認められ、ちゃんと休みを取れと上司に言われ、帰宅しようとする。

帰路に就く彼女。

目の前に大きなトラック。

その瞬間、彼女は光に包まれ・・・

一方、マークラファロ演じるデイビットは、引っ越しを考えていた。
不動産屋から紹介された ある転貸物件。

そこに決めた彼だったが、その家にいたのはなんとエリザベスで。

彼女は、自分が事故に遭い、魂の抜け殻になったことを分かっていなかった。

『ここは私の家よ!』と豪語する彼女と、初めて見る幽霊に驚くデイビット。

デイビットは、兎に角除霊をしようと、胡散臭い霊媒師を対から次に招き入れたが、
どれも失敗に終わった。

いつしか、二人の会話は痴話げんかのようだったが、非常にテンポが良かった。

やがてエリザベスは、自分の“死”を受け入れがたくもあり、また、受け入れざるを得ない状況に辛くなった。

彼女の死を追求すべく二人は協力しあった。

そして、エリザベスの姉が、人工呼吸器をはずすかはずさないか、究極の選択を強いられる。

3か月かかりようやく姉は、人工呼吸器を外す決心をした。

姉の隣には、『はずさないで!私はここよ!』と訴えかけるエリザベス。

姉の子供や、デイビットの訪れた本屋の店員などには、エリザベスが見えていたりと、霊感が本当にある者も。

そんなとき、エリザベスを救うべくデイビットが頑張る。

ハプニングで、人工呼吸器が外れたのだ。

彼女に人工呼吸をするデイビット。
すると、息を吹き返すエリザベス。

すごいミラクルが起きた。

しかし、エリザベスは、デイビットに『あなたは・・・?』と不審がる。
彼女は、危篤の間の出来事を知らないからだ。

やがて退院し、自宅に戻ったエリザベスだが、『何かが足りないわ。おかしい。』と思うように。

屋上に上がると、ガーデンのような沢山の植物。
と、デイビット。

いつか彼女が言っていた。

『本当は屋上に庭を造りたい』という言葉を聞き逃していなかったデイビット。

合鍵の場所を知るデイビット。
鍵を返してくださいというエリザベス。

『わかったよ、リジー。』と、いつも呼んでいた砕けた愛称でエリザベスのことを呼ぶデイビット。

『リジー・・・?』と、どこか懐かしい記憶を手繰り寄せるエリザベス。

だが、手と手が触れ合ったその瞬間、エリザベスは、走馬灯のように駆け抜ける記憶を取り戻した。

『デイビット。あなただったのね。と。』

二人は、今までの隙間を埋めるかのように、熱いキスをかわした。
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