りょうすけ

ゴースト・オブ・ミシシッピーのりょうすけのレビュー・感想・評価

3.8
「ゴースト・オブ・ミシシッピー」

公民権運動家であるメドガー・エヴァース暗殺後30年以上経ってから行われた再審を題材にした映画。よほど黒人の歴史について詳しいか「私はあなたのニグロではない」を観ているかでない限り知らないであろう人物の物語。

そもそも日本ではDVD化すらされていないので作品の認知度もかなり低いかもしれない。

内容はよくある裁判モノでそれ以上でもそれ以下でもないが、やっぱりこの手の映画は結末がわかっていたとしても面白い。終盤30分程度しか裁判のシーンはなくそれまでは情報収集や裁判を行うにあたっての攻撃などが描かれるがそれも含めてとても良い。

個人的には「ミッシッピ・バーニング」と合わせて鑑賞するのがおすすめ。この2、30年でミシシッピがどのように変わったか、公民権運動が社会にもたらしたものを知るための勉強になる。
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