フライ

ゴースト・オブ・ミシシッピーのフライのレビュー・感想・評価

3.8
1963年にミシシッピー州で起きた黒人公民権運動家の殺人事件で無罪になった白人警官が、30年後再び裁判に掛けられる胸熱実話映画。
検事役のアレック・ボールドウィンや殺された運動家の妻を演じたウーピー・ゴールドバーグなど作品のイメージに会ったキャスティングでとても楽しめたが、なんと言っても胸糞悪い演技をヤラセたら最高のジェームズ・ウッズが、被告人で警官役の迫真の演技は素晴らしかった。
根深く人種差別が残るアメリカ南部ミシシッピー州で、実際に合った殺人事件と裁判を扱った作品だが、裁判に関わる検事への脅迫や、検事の身内までもが差別や偏見の言葉を口にするのは観ていて本当に腹立たしく感じた。とは言えアメリカに残る根深すぎるこの問題を、30年と言う長い年月を経て解決しようとする姿勢は、胸が熱くなったし、学ぶべきだとも思えた。
ミシシッピー州での人種差別を扱った実話と言う事もあり、裁判への展開はとても興味深く見れたのだが、検事の下りが多く盛り上がりに欠けるのは少し残念に感じた。
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