こぅ

生まれながらの悪女のこぅのレビュー・感想・評価

生まれながらの悪女(1950年製作の映画)
3.9
【レベッカ】のジョーン・フォンテイン主演、
ニコラス・レイ監督による【ラブ(・サスペンス
・コメディ)】。

田舎育ちをコンプレックスに持ちながら、都会の豪華な暮らしに憧れを抱くクルスタベル(ジョーン・フォンテイン)。クリスタベルは、何が何でも地位と名誉を我が物にしようと、純真無垢と冷徹非道の本心をうまく使い分けながら、あれこれと策略を巡らす…。

冒頭からドタバタ忙しい。途中まで主役があやふや
で、プロットというか、ジャンルがハッキリ分から
ないタイプかな。
だが、クリスタベルの登場から、【先への予兆】
を発生させている。

テンポは良いが、前半一部、繋がりが不自然と
感じる箇所があった。

クリスタベルの策略なのかは、40分前辺り
から露呈
、炸裂しだす。
そのあとのカーティスとニック連続手玉シーク
エンスは凄い。
男を嗾(たぶらか)す可愛い系美女の彼女の笑みは
、正に【小悪魔】だ。
対してドナ(ジョーン・レスリー)は、正統派の
美女。

果たして、クリスタベルはどちらを⁈、、
なんて予想は甘かった、、。
落とし所はそこじゃなかった。
ピンチも言葉巧み、笑顔で切り抜ける。

昔も今も現実的に存在する女性像でもある。
嘘は必ずバレる。

終盤、◯◯ていたからこその、、2人もいた。
(有名な愛の名言がこんな昔から)

少し急展開から、、
ラストは、諺(ことわざ)にもある通り、、。
だが、彼女は、、尻込みせず、もはや天晴れ!
ここまで堂々とした可愛い小悪魔なら観ている者も
許せてしまうくらいだ。

ニック役、ロバート・ライアンは、登場からして
チャラいイメージなのだが、、男らしかった。

1人浮いた⁈キャラ、画家のガビー(メル・ファー
ラー)は、いつだって冷静沈着で締めてくれる。
こぅ

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