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農家の嫁 三十五歳、スカートの風のノのレビュー・感想・評価

2.4
「モーニング娘になりたい」というのが、目標ではなく、気持ちにも満たない本能であるという点が、この「観るべき場面やショットがただのひとつもない映画」の唯一の推進力になっている。

この主人公の女性は、空虚で緩慢な動きを続けるゾンビのように「モームスニナリタイ」だけなのである。

ゾンビは頭を撃ち抜かなきゃ止まらない。映画では、誰も彼女を止めようとしなかった。英雄として祀ろうともしなかった。なので私は停止ボタンを押すことが出来ず、呆然としたまま、オーディション会場へと運ばれてしまった。

しかしながら、観終えて、褒めたい気持ちが湧いてこない。ただひとつ言えるのは「観ました」ということだけ。
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