ロジャー・コーマン監督作品。スティーヴ・コクランが法廷で黙秘権を主張するシーンから時を遡って事の次第を描く構成のノワールサスペンス。パンニングが所々おかしくてカクカクしており、変なフォローをするのは狙いか否か。厳しくしつけてくれた父に対する反発から、若くして麻薬売買等に手を染めるようになった男。逮捕されても甘やかしっぱなしの母親の態度が、父の死によって180度変わるのが面白い。「暗黒街の~」と付くものだから派手な銃撃戦を期待してしまったのだが、そういうシーンはほとんどない。緊張感にも迫力にもかけ、あんまりおもしろくはない。