ミムジー・ファーマーとデヴィッド・ヘス夫婦のキャンプ場で殺人が…って、そりゃあそうだろうとしか思えない地獄の配役。そもそもこの二人の巣に近づくのが間違っている。『新・団地妻 売春グループ13号館』の丹古母鬼馬二と芹明香夫婦と同じぐらいイヤだ。監督は『食人族』のルッジェロ・デオダートだが残酷は控え目。セックスしか脳に埋め込まれていないバカみたいな若者たちがバカみたいに殺されていくだけ。殺人鬼の正体もパッとしない。不倫をしているファーマーと夫のヘスが殺し合いになり、それが連続殺人と別の軸で動き出せば面白くなると期待したが、そんなはずもなく、繋ぎ程度のくだりでがっかり。陽気なデブが罠に引っかかり串刺しになるのは情けなくて良かった。ファーマーの映画は一応全部見ておきたい。
