爆裂BOX

シャーク・イン・ベニスの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

シャーク・イン・ベニス(2008年製作の映画)
3.1
海洋学者のフランクスは、父の死の知らせを聞いて婚約者ローラと共にベニスに飛ぶ。スクリューに巻き込まれて死んだという父の死体の傷口から覚めの仕業ではないかと疑ったフランクスは調査を始めるが…というストーリー。
ベニスを舞台にメディチ家の隠し財宝を巡って主人公の海洋学者がマフィアとサメと戦いを繰り広げるアクションアドベンチャーサメ映画です。
父の死に疑問を抱いて水路の調査を開始したフランクスは、サメの襲撃を受けながらメディチ家の隠し財宝を発見しますが、その財宝を狙うマフィアに婚約者のローラを人質にとられ、財宝の場所まで案内させられることになるという内容です。
本作のサメはホホジロザメですが、「シャーク・アタック」同様サメの登場シーンでは本物のサメの資料映像流用しています。やっぱり本物の映像は迫力ありますね。ただ、前半の襲撃シーンは違うアングルの細かいカット連続して繋げてますが、編集が下手なので何が起こってるのか分からなくなってます。後半ではわかりやすくサメにがぶりとやられる映像になってますが、バカップルやボートを水上から飛び出して襲うシーンではちょっとだけCG使ってますね。バカップルが襲われるシーンで、酔っぱらった彼氏は丸かじりされるけど、喰われてないっぽい彼女の方も一瞬で消えてるのは訳わかりませんでした。何故水路にサメがいるのかは、マフィアが財宝が隠してある立ち入り禁止区域に人が近付かないようにペットのサメを番犬代わりに放してますが、サメがいるの分ってるのに後半で水路に潜り込むマフィアは何の対策もせずガブガブ食われていきます。せめて自分達は襲われないように何らかの対策は立てろよ…
ただ、サメはオマケ扱いでメインは財宝巡る主人公とマフィアの戦いですね。なのでサメの大活躍期待した人はガッカリするかも。ただ、ヌー・イメージ製作だけあってマフィアが主人公が止まってるホテルの一室にワイヤーで潜入したり、ヴェネツィアの街中を逃げる主人公をバイクなどもつかってマフィア達が追い掛ける追跡劇やチェーンソーもって迫ってくるマフィアとの戦い等アクションシーンは力入れて作られてます。後半の武装した警官隊とマフィアとの銃撃戦は中々迫力あって見応えありました。
壁や天井から槍が飛び出してくる罠が仕掛けてある財宝が隠されてる洞窟のシーンはちょっと「インディ・ジョーンズ」風味ですね。
出てくる女優さん二人とも綺麗なのは良かった。ヒロイン役はスカヨハのお姉さんなんですね。
マフィアに協力してた警部が許されてるのはモヤるな。確かに助けてくれたけど。もっと酷いのはマフィア退治して主人公達助かってハッピーエンドっぽく締めてるけどサメは放置のままという事。「わかってると思うが…」「わかってる、ベニスにサメはいない」「それでいい」って何にも良くねーよ。案の定エンドロールで人襲われてるし。ヴェネツィア警察は観光都市のブランドイメージ低下恐れてサメの存在隠蔽してますが、衆人環視の中観光客乗せたボート襲われてるし、隠蔽不可能では。
サメ映画としては凡作ですかね。マフィアとのアクションシーンなどは見応えあるので暇潰しにはなると思います。