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ダーク・ハーフ
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『ダーク・ハーフ』に投稿された感想・評価

「小説原稿にイタズラ描きした息子に殺意」
「この話が良いねと妻が言ったからキャリー記念日」
「自分の別人格から脅迫電話が」

...という、スティーヴン・キングのいつものアレ(^^;)のラレツであくびが出そうになるけど、クライマックスを経て着地した結末に、原作者キングのやさしさや誠実さを感じられて、しんみりしちゃった。グロ描写は容赦なかったけど、『シークレットウィンドウ』より断然良かったわ。


【キャラクタ愛についてのエッセイ】
『ドクタースリープ』の後書きで、キング先生たしか「当然、ダニーは私の中で息づいていて、"シャイニング"の事件から歳を取っている彼に会うのは自然な行為だった」みたいなことを書かれていて、私はあらためて尊敬した。

キャラクタはこの世界に生きてる。
作者のテツガクを言わされるためだけのハリボテじゃないってこと。
カッコイイ/カワイイをアピールする看板じゃないってこと。
だから当然、殺されたくないはずだよ、という作者の主張が傷ましい。
おやごころ(+..+)。

すべてのストーリーテラーがそうであってほしいと思うよ私は。

そのキャラクタが、生殺与奪の権利を唯一握っている作者を殺しに来る、っていう歪みがね(^^;)、なんともキングっぽい病気。
そのキャラクタの息の根を、せめてXXXXを使って止めるというオチが、悲しい優しさに溢れていてじーんとした。

産み出した人格(子供)を本能的に殺そうとする自分って何なんだろう?
そんな"父親の業"に向き合って書かれた物語。
作者の意図をしっかり汲み取って作られた映画だと感じました☆
アタリだったー("^^")/。

本作の舞台は『ペット・セマタリー』と同じ街なんだってさ。
なんか納得w
ジョージ・A・ロメロ監督
スティーヴン・キング原作
『鳥』で『マリグナント』な良作ホラー☆

マリグナントより矛盾も多くてキングらしい突っ込み所はあるものの、グロシーンは流石ロメロだし何より双子ちゃんが激カワで蕩けました!

ちゅんちゅんて怖い。
そんな映画(笑)



作家サディアス(ティモシー・ハットン)は、生まれなかった双子の兄弟ジョージの人格も持ち、彼でも小説を書いており、しかも売れていた。

それをファンの一人に見破られ脅されたので、いっそ公表しようと雑誌に出る。
ジョージの墓まで作り、葬り去った。

すると、サディアスの周囲で殺人事件が起き始める。

これは消えたくないというジョージの人格の仕業なのか?

それともジョージは存在しているのか??



The Sparrows are Flying Again

冒頭の手術シーンのキモさは流石ロメロ!!
ラストもエグいね♪

犯人を追う保安官役にはマイケル・ルーカー。
彼等がとにかく無能でイライラしますw

キングなので、あり得ない事も色々ありましたが、まあホラーとして良しとしましょう(笑)

サディアスの子どもたちがとにかく可愛い双子ちゃんで、終始癒されるのもポイント☆
よく笑う子たちなんですよ~(*‘ω‘ *)

ラストとかトラウマになってないと良いけれどw

先にマリグナントを観ているので、あれこれ先を読んでしまいますが、それでも楽しめる良作でした!
horahuki

horahukiの感想・評価

3.1
幼少期に手術で脳腫瘍を摘出した小説家の主人公。2つの名前を使い分け、普通の小説と残虐な小説を出していたが、売れるのは残虐な方。ある日、その秘密を知った男から揺すられたため公表することを決めるが、その日から主人公の周りの人たちが何者かに殺され始めます。その犯人の指紋が主人公と一致しており…という話。

ロメロ監督とスティーブンキングがタッグを組んだ、自分の分身?に襲われるホラー映画。双子を妊娠したけど、生まれる前に片方が母親に吸収されるということがあるらしく、主人公のケースでは母親ではなく主人公の方に吸収され不完全な状態で体内に残り、それが脳腫瘍になっていたので摘出したということが序盤で語られます。調べたら、母親に吸収される現象をバニシングツインというらしいです。

主演のティモシーハットンが主人公と殺人鬼の一人二役を演じてます。善の主人公と悪の殺人鬼。殺人鬼は摘出された双子なのか、主人公の悪の部分が現出したものなのかは最後まで明かされません(後者だったら何のためにバニシングツインの設定を出したかわからなくなるし、前者だったら何故極端な悪人になってるのかよくわからないんですよね…)。

これ以外にも説明不足なところが結構あって、物語にイマイチ入り込めなかったんですけど、
自分の分身と存在をかけて戦う話として単純化して見れば、そこそこ楽しめる作品でした。

そして、ロメロ特有の気持ち悪い物体が出てきたり、最後のスズメの大群もインパクトがあって良かったです。未読ですけど、原作の方が楽しめそうな内容でした。

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