“賭けの醍醐味は貧困と贅沢の両方を味わえる事。”
ジャック・ドゥミ監督長編二作目。平凡な銀行員の男性がカジノにハマり現実逃避していく様と、カジノで出会った美しい年上の女性に惹かれていく様を描く。冒頭、カンヌの海沿いをカメラが高速で駆け抜けていくシーンからのめり込む。
ほぼ80分ずっと二人でカジノのルーレットで勝ったり負けたりしているだけなのに、最後まで飽きずに観れてしまうこのお洒落さと心地よさは本当に凄い。ラストも唐突なんだけどなんかフランスっぽくていいよな。ルーレットの回ってる所とか、チップ換金するところとか、ホテルのチェックインとかのシーンを毎回いちいち映す事に、ストーリー的に入れないと尺持たないんです感が存分に出ていて好き(笑)。